正直に言えば（またコレかい）、ＵＰ１（ＹＺＦ－Ｒ１）の車検ですら０７年１１月に切れており、乗れるバイクは無い。
ということは、もう１年近くバイクに乗っていないことになる。こんなんで「趣味はバイクです」なんてどう考えたって言える訳もなく、知らないうちに「あっち側」の人になってしまっている自分がいる（笑）。
その昔、バイクを持っているだけの人を「何の意味がある」と笑ってきたはずの自分が、知らないうちにそう言われる側のニンゲンになってしまっている。しかしそういう状況にある今、それを肯定しようとする自分もまた存在する。
ああ、結局は何が正しいかなんて関係ない、その時々でどう自分を正当化するだけの理屈を思い付けるか、ってだけなのか…そこまでワシは墜ちてしまったのかい（笑）。
それをまた如実に表しているのがコレだ、バラバラのＮＲ…もう３年もこのままだ。実家の座敷に部品が山積みのまま、いよいよ両親に「邪魔だから捨てるぞ」と言われる始末。それを聞いても奮起するどころか「ああ、確かに…捨てちまえばいっそ楽になれるかなあ」などと素直に納得しているワシがいる（おい）。
バイク乗り魂は既に腐りきっている（ひひひ）。
ところで勤務先の会社には「リフレッシュ休暇」という制度がある。勤続２０年を越えた場合に５日間休みをくれるというもので、有給休暇と併せて２週間程度の休みとして良いとされている（まあ、トシが知れるとか以前に、十分以上にオッサンではある）。
計画性のある人は、きちんと準備をして長期海外に出掛けるなどお題目通りの休暇とするのだが、自分の場合は全くそういった計画もなく取得予定日を迎えてしまった。実際、子供がまだ小さかったりすると日々の生活で手一杯という事もあるし、同じく自分の時間もほとんど取れなかったりと、やり残してきた事が山積するような状況でリフレッシュ休暇を迎えた形だ。
もちろんこのＮＲの件だって、その例に漏れない。
バイクに向かう自分の気持ちが変化してしまった訳では決してない（と思いたい＜がす）。今が人生の中でもたまたまそういった時期とも言える（おっ、都合のイイ解釈！？）。
結局、ヨメさんとも話をした結果、１泊で子供達と一緒に近場に出掛ける予定は組んだが、それ以外は車検の切れている（…ばかりか、バラバラの／笑）ＮＲを何とか組み上げる時間に充てよう（というか、充ててヨイ／笑）という事になった。
何というリフレッシュ休暇…！これ、ホントにリフレッシュになるのか？＜がす
直前まで全くそういった過ごし方は考えてなかったので、すぐには頭が切り替わらなかったが（笑）、さすがにこのままでは本当に座敷を占拠している部品が捨てられる事になりそうなので、ここはイッパツ奮起してバイク乗りだった頃の自分に戻り（おい）、何とか車検を取るまで漕ぎ着けようか、と一大決心したのである（だいたい、この時点で一大決心とか言ってるアタリで既に何か間違っている気がするが）。
思えば、順調に継続していれば今年ＮＲはちょうど車検年度に当たる（登録は８月）。２年間寝かした事になり、実質３年半は動いていないのだが、再び走り出すには良いタイミングじゃなかろうか。
てなワケで、２００５で頓挫した復活計画をフォローしつつ、遠い事になってしまった（笑）車検への道のりを再び辿り始めた８月後半なのであった。さて、リフレッシュ期間中にＮＲは再度走り始めるまで組み上がるのだろうか…。
キャリパーピストン交換、ブレーキ単品組み上げ。当初、なるべく労力を惜しむべくキャリパーを割らずにピストンを抜くことができないかいろいろ試み、そのための特殊工具をＭｒ．Ｙに頼んだまま「復活しなかった２００５（笑）」が頓挫した経過があるので、何も考えずにとにかくキャリパーを割ってみた。いざ割ってみれば方法はいろいろと考え付く訳で、結局特殊工具に頼ることなく大中ピストンを押さえたままエアを吹いて小ピストンを外すことが出来た。急がば回れそのものである（爆）。
ただし当初の思惑通りの部分もある。それは交換用キャリパーの裏側半分はそのまま使ったこと＜がす
とりあえず、ノーマルの鉄ピストンに戻して組み上げる事はできた。
ハンドルバークランプ位置変更のための削り込み仕上げ。０６年時点で粗削りと取り付け確認だけは終わっていたが、切削の端面などをきちんと仕上げた。見える部分は一応気を遣って細かく磨くが、隠れてしまう部分はそれなりだ（笑）。これくらいの削りなら、振動モードなどに変化は無いとは思っているが…。
えらく本日は頑張ってしまうが、まだまだ（笑）。
やはり流れ的にはＨＩＤを導入するのが良かろう（＜がす）と、ココロを鬼にして減光機能付きとの別れを決意した。どうせなら、メインヘッドライト系だけなく、プロジェクター系もやってしまえ（笑）というワケで、先週のウチに４セット分（！）にもなるＨＩＤキットを入手した。
しかし、ネタのために金額がハネ上がるのは避けたい（爆）。簡単に調べる限りでは、まともなメーカー品は１セットで５～８万円以上と、とても照明４系統を全てＨＩＤ化しようなどとは思えない金額になってしまうが、驚く事に今は安い中国製の自動車用のものが世の中には溢れており、その中から適当に見繕った。４セット分をかき集めても約３．５万はもうお買い得感バッチリだが、本当なら、ＮＲがＨ４Ｒという二輪特有の特殊形状バルブでなければ約２．５万で揃っていたところだった。いずれにしてもイイ世の中になったものである。
品質面はともかく、完全防水を謳っていたり、数年前のレベルから比べれば随分と部品の小型軽量化も進んでおり、重量も実測で約半分（７００ｇ→３５０ｇ）。これまた数年前にＵＰ１に装着したサンヨーテクニカ（これとて当時は格安の類）も、今のものに入れ替えたいと思わせる出来だ。実際、今回入手したものはパッシングが可能となっており、そうすることで機能が戻る（今現在、ＵＰ１はパッシング不能。まあ、車検には無関係だが）。
という訳で、ＨＩＤのバルブを仮装着して様子を見たのが下の画像。調べた限りでは、ナゾの中国製（笑）でＨ４Ｒに対応しているのは、現在 Agent Corporation のみ。入手が約１万円高くなったのはそのせいだが、これとてＨ４用の爪位置を独自に溶接し直しているようだ（溶接作業、位置精度共に問題は無い）。
色温度に関して、前述の業者の取り扱いだと標準で6000Ｋなので、別途4300Ｋを入手している。個人的には6000Ｋでは既に青に近い色と感じるので、ここは手堅く行くのだ（笑）。
もうひとつ、ヘッドライトユニットに関しては懸案事項があった。それは長年の光軸調整の繰り返しで機構がバカになりかけていた事である。車検場で急いでドライバーを突っ込んで回すものだから、なかなかにヒドい状態となっていた。
そこで、金具の両側をきちんとネジ止めし、削れたプラスチックベース部分には削れ止めのネジを打ち込んで今後の調整に配慮した（実は後々、画像右上の上下調整用ネジは一見、奥の方に位置しているのでドライバーが必要そうだが、手を突っ込んで回せる事が判明。逆に画像左下の左右調整用ネジは、直近にカウルが来るのでドライバーで回す事が必須である）。
ハンドル取り付け。結局上がったのは１ｃｍ程度だが、気持ち的に納得できる事が重要なのである（笑）。本来見えないはずのストッパリングが見えているのは固定位置が上がっている証拠。マウント部裏側を覗くと（右画像）固定ボルトがアッパーブラケットに干渉するぎりぎりとなっているのが判る。
マジ３年半ぶりに取り付けられたフロントブレーキ周りと６ポッド改造キャリパー。オリジナルはちょうど「ＮＩＳＳＩＮ」の位置に「ＮＲ」の文字が浮かぶ専用品だが、さてどこに行ったんだっけ。確か納屋の奥の方にはしまってあるはずなんだが…（笑）。
ところでちょっと気になる点が出た。エア抜きしてもなんだかタッチが以前ほどでは無い気がするのだ。アジャスト機構で一番遊びを無くした状態で、何とか使えるか、といった具合。それ以外では握り込むとレバーがグリップに付きそうになるのだが、理由が解らない…。実走してみないと何とも言えないが、何か予想外の事が起きている？なんだろう？
本日はメーター単品での組み上げを狙って１日中、光電社での作業となった。実は林社長は０６年時点で独自に部品の製作を進めており、既に自動調光機構やレーダー出力の繋ぎ込みを考慮した回路をほぼ完成させて、一応の動作確認まで済んだところで手を止めていた。さすがと言える（本人曰く、やっておかないと忘れてしまう…だそうな／笑）。
バラバラのまま点灯させてみると、表示制御無しなのでＬＣＤ（液晶）パネルが全て透過してしまうが、素晴らしく光量が稼げている。これだけでも随分と新鮮な印象だ。ただし逆に明るすぎる可能性があり、これは実走で確認するしかない。速度表示は基本的に元の色に近いが、積算系は緑色としている。
ちなみに明度センサーは現在のところ、サイドスタンドのインジケータ内部の隙間に設置する予定（画像３枚目）になっているが、どのくらいの光量が拾えるか少し怪しい(^_^;。このセンサーは指向性が強く、状況によっては車体の別の場所に付けなければならない可能性もある。が、それも実走してみるしかない。
ちなみにどうせ誰も作らないだろうから、図面も公開してしまおう。ダウンロードはこちらから。ちゃんと調光機構とレーダー出力の繋ぎ込みがあるのが分かるはず。
実装状態は画像の通りだが、結構な部品点数となっている。本来の８Ｗ電球の反射板のあった部分には回路がぎゅう詰め状態。
いろいろ確認事項があるとは言え、一応組み上げることができた。
今日もまだまだ頑張るぜ（笑）。プロジェクターにＨＩＤバルブが装着可能か現物を使って確認した。本来はＨ３だが、横方向からバルブがセットされるタイプのため、ＨＩＤバルブの長さによっては反射鏡に干渉する可能性があった。事前に寸法を確認しておよそイケそうという感触は掴んでいたものの、実際に装着確認して一安心。ただしカバー部は穴開け加工する必要があり、それは後日の予定。
今回、ヘッドライト系を刷新してＨＩＤ化するよう決めたので、両側マフラー下のスペースにセットされていた減光制御系のコントローラと、プロジェクターライト上部に鎮座していた自作の回路を取り外した。１６年近く、本当にご苦労さまでしたといったところ。ＨＩＤは純正の配線に割り込むだけで機能する予定なので、直接配線系も不要になってバッテリー周辺はかなりスッキリするはずだ。
こうした復活系のネタの際には、必ず何かヘタった外装部品を交換して来たが（笑）左右のＳＷボックスは気になっていたものの一つ。一般的に赤系のプラスチックは時間と共に退色しやすいし、風雨に晒されてきたウィンカー側は、プラスチックが劣化して来ていた。
スタータースイッチは１６年前の価格￥３７００が現在は￥５５５０、ウインカーＳＷボックスは同じく￥８５００→￥１２８００えん。正直、泣ける（笑）。またオドロキの価格シリーズが始まるのか…(^_^;。
スターター側に関しては想像したキルＳＷのオレンジ色の退色はほとんどなかったが、セルボタン押し込みのスムーズさが全然違っていた。エンジン掛ける回数で結構影響があるということか。しかし、右画像にあるウィンカー側は印刷されている字の色が違ってビックリ！！従来は、ハザード系が赤でそれ以外は白だったものが、赤一色となっている（！）。
車体とは合っているとも言えるが、よく見るとＳＷボックス下側のウィンカー部とホーン部は従来の白だし、こりゃ単にコストダウンで印刷が一色にされた可能性が高い。うーん、なんだかな。この違いは交換の際に気になるオーナーがいるかもしれない（交換する人自体いるかは突っ込みどころだな）。
ところで、実は本日が今回の０８年シリーズで最も重要な山場だったと言える。
それは、３年半ぶりの、エンジンの始動確認を行なったからだ。
バッテリーはもちろんダメなのでブースターケーブルを車と繋いでだったが、結論から言えば、何と数回のクランキングでＮＲのエンジンは目覚めてしまったのだ！！
ガソリンもそのままだし、これは奇跡と言えるか（そんなもな、理由があるもんだけどね(^_^;）。
…思えば４年前の復活劇（笑）で燃料ポンプ交換も含め大枚をはたき、インジェクターまでバラして詰まりを取ったなどという、あんなタイヘンな事をもしかしたらまた繰り返さなければならないのかと思っただけで、得も知れぬプレッシャーが重くのしかかっていた。
定期的にそんな金額と、手間暇が掛かったのではタマったものではないし、ここでエンジンが掛からないようだと、リフレッシュ休暇期間中の復活計画を大幅に方向転換して、とにかく動くように注力しなければならなかったはず。
一方、「多分１発で掛かる」という漠然とした感触があったのも事実。
なぜだか分からないが、それは、４年前のヒドい状況はそれまでの僅かづつの蓄積の結果だった可能性が高く、あの時に完全に対処した、という思いがあったからかもしれない。それにそれ以降、さほど悪い状況に置かれていた訳でもない（だいたい、動いてないし(^_^;）。
インジェクターが３年半も詰まらなかったのは、燃料系統が前回の処置で完全にキレイになった事と、多分WAKO'Sの「フューエルワン」が添加された状態のガソリンだったのが効いている。最近では長期保管用にガソリンの変質を防ぐ成分の入った添加剤があるが、コレも同様なようだ。
…。
こうして、基本的にＮＲ復活の目処は意外にあっさりと（？）立ったのである。
後は余分な遊びに突っ走るだけだ！（おい）。
組み上げたメーターの動作確認。
ＮＲのメーターは本来、キーオン時にＬＣＤバックライトが一瞬遅れて通電される仕組みを持っている。液晶の応答遅れをカバーするためで、こうしないと通電ごく初期の段階で、メーター全てが一瞬「８８８」を表示してしまうのだ。
今回作成したＬＥＤバックライトは電源を通常ラインから取る事を前提にしたため、基板上に遅延回路を持つように設計され、また単純に遅延のみでなく、ＬＥＤ特有の瞬間点灯を意識させないよう、電球を使った場合と同等に徐々に光量をアップする機能も実装している（このあたりの気遣いは、さすが林社長）。
ところが、単品確認した時には問題なかったのだが、キーオン後に一瞬ＬＥＤが点灯する現象が発生。その後、すーっと明るくなる。
実機の通電状態が何か机上とは違っているのだろうか？（後日の調査で、電源投入時に基板上のＩＣ１１へ電圧が掛かる微妙なタイミングの違いでこうした現象が発生する事が判明）。
明度センサーの設置場所も、当初考えていたメーター内では、やはり思ったほど感度が得られないようで、うまくない。
また、回路上にセンサーの感度とオフセットを調整できるようボリュームが設けてあるが、その調整範囲に難があり、本来の調光ノブを使って一番明るくすると、ほとんど調光に変化がなくなり、逆にセンサーの入力で調光できる領域に合わせると、絶対的な明るさが不足する状態となってしまう。
これらの現象を林社長に伝え、次回持参した時に修正してもらうように話をした。一瞬点灯する問題は別にして、後は単純に回路の定数を変更するだけという。
やはり、予想されてはいたが、実機で確認するといろいろと考えられなかった問題が出てくるものだ。
近場のホームセンターを散策していたら（笑）、メーターの外周を固定しているのと同じトラスネジ（木ネジだね）が目に留まった。純正は鉄だがこちらはステンレス製。早速交換する事にした。長期的にはサビ対策の面から良かったと思っているが、少し問題もある。それはステンは磁石に付かないため、ドライバーを使った取り付け取り外しで、ポロッと落としてしまう事が多々あるのだ（笑）。
バイクの場合は、深い所に落とし込んでしまうとフォローが大変な場合も有り得るので（笑）、その辺り心配な人は使わない方が無難と言える（まあ、場所によるという事だ）。
その他、プロジェクターをＨＩＤ化する際の蓋の穴開けを行なった。ＨＩＤバルブに都合良くゴムキャップが付いており、それが顔を出すように加工したので、防水性もほとんど問題ないと思われる。全く自然に見える。
新調したバッテリーに交換した。もちろんナゾの中国製（笑）。名前なんか特に怪しいよね（爆）。価格は驚異の￥４２００だ。最近、バッテリーはバカ高だし、国産を思えば毎年買ってもお釣りが来るわい。それなりに謳い文句もあり、通常このサイズは１０Ａｈのものが多いが、１２Ａｈと容量が増えているとのこと。まあ、シャレのうちだ。
メーターのバックライトをＬＥＤ化した流れで、その他の電球も出来る限りＬＥＤに交換していくよう考え、テールランプ用のＬＥＤを入手。ものは孫市屋のこれ。
後日の確認では光量、光り方などに全く問題は無いものの、取り付けに関しては非常に微妙だ。というのも、画像２枚目の拡大ページを見てもらえば判るが、電球と比べると僅かにアタマが大きくできており、これが装着時に挿入穴と干渉して入りづらい。寸法的にも最大径２７mmは実に微妙で、大概このサイズの電球用の挿入穴は２６．５mm前後で設計されているものが多いようだ。
何とか押し込む事ができる寸法だが、もし取り外すような場合はユニット内に落とし込んでしまう可能性が否定できない。最近は他のショップなどで最大径を２６mmとしたものも売っているので、そちらを選択する方が良いかもしれない。
自分としても、２度と外したくない気持ちが強いので、球切れ等起きない事を祈るのみだ（そのためのＬＥＤのはずなんだけどね／笑）。
その他、先日のステントラスネジの一件で６角穴付きステン皿ネジ（！）も見つけたので、オシャレと思ってブレーキマスター系のキャップ用のネジをそれに交換した。ＮＲはクラッチ側も油圧なので、ネジ交換と一緒にそちら側もフルード交換を行なった（と一言で書いてしまったが、左右ともどういう訳かフルードこぼしまくって処理が大変だったのは君達の秘密にしておいてくれ！＜がす）。
昨日、フロントブレーキ、クラッチのフルードを交換した流れを受けて、どうせならとリヤブレーキも実施。これで制動系は全てフルードが交換された事になる。当初特に考えてはいなかったが、そら４年もそのままなら、乗ってなくても交換した方がいいよね…。
メーターのバックライト用ＬＥＤがキーオン後に一瞬点灯する現象に関して、ひとつ実験を行なってみた。
もともと８Ｗ電球用の電源ラインは遅延してオンになるはずだから、回路の電源を通常ラインから取らずに、その遅延したラインから取ったらどうなるか、というものだ。
案の定、回路の立ち上がりが更に遅れるため液晶のマスクの方が早く、ＬＥＤとしては確かに一瞬点灯してはいるのだが事実上それが見えず、きれいに照明が立ち上がる。対処が複雑になりそうなら、こうして逃げても大丈夫そうだ。
光電社に赴き、先日伝えたメーター系の問題を解決すべく回路の調整を実施。今回は調光ノブで全体の光量を変更しても、そこそこ明度センサーによる自動調光が有効な状態とできた。ただし、明度センサーは同じくメーター内へ設置したままのため、常に「少し暗い」という状態に制御されてしまい、絶対的な光量がやや不足している感がある（ペンライトでセンサー部を照らすと更に明るくなるため、間違いない）。
やはり明度センサーは車体のどこかに出す必要があるかも知れないが、まずは実走して様子を見ようということになった。
ＨＩＤレイアウト検討。ユニットが小さくなったと言っても、４セット分をカウル内に収めるのは結構大変（笑）。左画像がヘッドライト用、右画像がプロジェクター用だ。微妙に違うユニットとなっているがコネクターは全くの共通品で、バリエーションの違いと言える範疇だ。
いくつかタイプがあるようだが事実上同じメーカーが製造しているんじゃないかと思わせるほど。
ちなみにプロジェクター用はワントラストというところから購入している。
バイク屋に一部の作業を任せる話にしてあったため、自賠責に入り、仮ナンバー申請した（９／１２のみ走れる）。
自賠責は車検の時に２４ヶ月以上有効期間が必要なため、２５ヶ月分の契約とした。この場合、１０／１１までに検査完了させないと自賠責の期間を一月づつ延ばすというメンドクサイ手順を踏まないと、車検が受けられなくなる（笑）。
アッパー、サイドカウルの無い状態でウィンカー内蔵のミラーだけ取り付けて仮組み上げ、明日のバイク屋行きに備えてとにかく実走可能とする（この姿を前から見てＮＲと気付く人はまずいない）。ライトはメイン系のみＨＩＤを仮接続し、プロジェクターは今回配線していない。
下回り洗車を実施（って、それしか水掛けられない状態だろ、実際／笑）。
その他、ナンバー灯の配線をコネクタ接続から半田付けに修正。以前に接触不良でランプが灯かなくなった時にその原因となっていた部分だ。リヤタイヤの跳ね上げた水が掛かって、長い間のうち接触不良になる、いわば構造上の欠陥に近い。結局この時、バルブは切れていなかった。まあ、対策される事など無いだろうから、自分で安全策を取るのだ。
ちなみにこのナンバー灯用のバルブを交換するためには、シートカウルを外して作業する事になる（！）。マフラー出口間の化粧スリット板を外せばランプユニットが取り出せそうなのだが、隙間が狭いため周囲を傷だらけにする覚悟が必要だ。そうしたくなければ、シートカウルを外す羽目になるのだ（笑）。
こういった手間が掛かるため、ホント、このランプにはトラブって欲しくない。半田付けに加え、バルブをＬＥＤ化するよう手配していたが今日の段階では間に合わなかったので、とりあえず本来の電球にて仮組立してある。
もう、何年ぶりなのか覚えがないほど久しぶりにモトウィズにやってきたＮＲ。ここで、オイル、オイルフィルター、ＡＣジェネレータカバー、冷却水を一気に交換する。これらの作業はシートカウル以外は全て取り払わなくては出来ないため、ほぼハダカ状態のまま頑張って走って来たという訳だ。
今回ＮＲの復活に際して金額的にはキビシイが実は２つの大きな部品を交換をしたいと思っていた。
その一つがこのＡＣジェネレータカバー。これはサイドカウルから常に顔を出している部品だが、それゆえ、風雨や洗車時の圧力にされされて表面の塗装が禿かけていた。熱的に厳しい事も影響しているかもしれないが、知っている今なら絶対に洗車時に高圧の水など掛けられない場所である（笑）。値段は１６年前￥１９５００が現在は￥２８０００えん。泣ける。
もう一つの部品はＮＲの顔とも言えるチタンコートスクリーン。このチタンコート、現在の技術ならそこそこ強い皮膜を作れるが、駆け出しの技術だったコレは何とスクリーンの裏側を強くこすると禿げてしまう（！）という大変モロい品質。
近くのメーター周りを拭いた際に触ったり、隙間があまりないために砂埃などがメーターとの間で擦れたりして、こちらも結構状態が悪くなってるのだ。交換しようとすると、１６年前￥４７７００が現在は￥６６８００えん！…もう涙も涸れ果ててしまう（爆）。
しかしこういった機会でも無ければ思い切る事すら出来ないので、ココロを鬼にしてこちらも部品を頼んである。＜わっはっは
ちなみにスクリーンは特別手配品であるため、入手には車体番号の照会が必要だ。
ところで今回、初の実走だった訳で、メーターバックライトの様子も見ながらの走行となった。
全体的には、電球の時よりは明るくなったが期待したほどではない。せっかくＬＥＤにしたのに、その能力が生かし切れていない感じがして勿体ない。唯一、背中側から陽が入るとＬＥＤが本来の設定の明るさになるので、やはり明度センサーの位置がメーター内部ではうまくないようだ。トンネルに入ってもＬＥＤの明るさの変化は僅かで、調光機構としても中途半端な印象だ。
おまけに、いつ頃からかは判らないが、速度の数字が一部暗く見える部分がある事に気が付いた。こんなにムラになるとは思えないので、もしかすると灯いてないＬＥＤがあるのかもしれない。
うーん、いろいろが一筋縄では行かないな。
この後、実家に戻った際にバッテリーが気のせいか弱くなっていたので、おかしいと思いつつも再充電した（実は後から大問題！）。
アッパーカウル裏側を止めているプラスチックピンの爪が経年疲労で折れたので交換。が、部品番号は同じでも、コレも一部の色が違って白くなっていた。カウルの内側で見える位置にあるので、少し気になるが仕方がない。
ナンバー灯用に頼んでいたＬＥＤバルブがやっと来た。Ｍ＆Ｈマツシマのこのページの最後にあるやつ。ネットでオリジナル品を売っている業者もいるが、注文のタイミングの関係でこれになった。取り付けは後日。それにしても￥３３００はボり過ぎじゃないか。前述の業者品なら￥６００～￥８００。
新しい車体カバーも入手した。ものは前回購入と同じ平山産業製の透湿防水バイクカバー。４年も経っているのだから他に良いものがありそうだが、調べてもどうも好みのものが見つからない。
このカバーは年数使っていると内側から粉を吹く事が報告されており、自分のものもいくらかそんな感じになってきていたが、ヒドくなる前に固定用のベルトの方が（多分紫外線による劣化だろう）切れたので交換した。個人的には、約１．５万で４年も使えたのでそれなりに満足しているがどうだろう（こういう事に文句言う人もいるようだが、それではいったいどれくらい持てば良いと思っているのだ？）。
ＨＩＤユニットの配線レイアウト本格検討。結構ぎゅう詰めとなってしまい、ライトユニットが常に配線を少し押しつけている状態だ（左画像）。光軸調整が微妙なので、なるべくユニットやＨＩＤバルブ周りはフリーとする事が望ましい。違うレイアウトも検討してみる必要がありそうだ。
昨日の実走時に表示がおかしい可能性が浮上したので、メータを分解して確認したところやはり点灯していないＬＥＤ１列を発見。３個づつ直列接続しているので、そのうちのどれかひとつがトラブっていると列全部が消える可能性がある。早速林社長に状況を連絡した。
その他、メインヘッドＨＩＤでリレー式での配線を試していたところ、なんと２灯のうちの片側が突然灯かなくなってしまった。確認すると、バラストがどうやらイカレたらしい。完全な初期不良だ（さすがナゾの中国製？）。
こちらも早速取り外し、送り返す準備をしたが、このタイミングでライト周りが固まらないとなると、リフレッシュ休暇中に組み上がるのは難しいという結論がもう見えてきた（Ｔ＿Ｔ）。
うーんうーん、やっぱいろいろあってうまく行かないな。
メータＬＥＤを交換。切れた訳ではなかったが灯かなくなる理由が不明。交換するととりあえず問題なく点灯するようになったので様子を見ることとする。拡散フィルターを別のものと交換（色は新しい方が白っぽくなり好み）。ちなみにフィルターには、１００円ショップで買ってきたＡ４バインダーを切って使っている（…おい）。
明度センサーを外に取り出すのを前提に、回路の定数を調整して調光ノブの効果の定義を変更した。従来は基本的な明るさ自体を変更できたが、今回それはやめ、自動調光でどのくらい暗くなるかを調整するためのノブとした。
つまり、明度センサーが「周囲が明るい」と判断すればノブの位置に関わらず決まった明るさまでは光らせてしまう（これは基板上のボリュームで決まってしまうので組み上げ後は調整できない。あらかじめ、良い明るさに調整しておく必要がある）。
それに対し、トンネルに入った時などにどれくらい暗くするかそのゲインをノブで調整できるようにした。明るくなる方はセンサーに任せ、暗い方を決められる、という事だ。
変更後の図面はこちらからダウンロードできる。効果は後日の実走で確認する予定。
メーターフード（￥８０００→￥１１７００！単なるプラスチックだよ（Ｔ＿Ｔ））、調光ノブ（￥１０５０→￥１５６０）入手。粉体塗装を施してあると思われるこのフード部品は、経年変化で表面がねとつく傾向があり、ちょっと触ってもすぐテカってしまう。泣く泣く新品を購入したが新しければ問題ないようだ。ただしまた数年後には同じ事になる可能性がある。バラさなければ関係ないので、その頃バラしていない事を祈る（笑）。
その他、明度センサーをメーター内部から引き出すための配線を準備。
明度センサーの取り付け位置を検討して、シートカウル後方に設置（ここは基本的にエア抜きをイメージした穴となっているが、実際に直下にあるのはユーティリティボックス）。シートカウルをいったん取り付け（明度センサーの確認のため）。基本的な動作は良さそうだ。センサーを覆うとちゃんと暗くなる。調光ノブの動作を変更したため、動作確認は簡単にできるようになった。
ラジエターキャップ交換。また、ナンバー灯を先日入手していたＬＥＤバルブに交換。照射範囲、明るさ等に問題は無い。珍しく、使用前・使用後の比較画像３連発付き（笑）。
よく考えたら（考えなくても）ここでリフレッシュ休暇終了!やっぱりＮＲは組み上がらなかった（爆）。ワシの２０年を象徴してるよねコレは(^_^;。まあいいや。
だけど以前と違って今は勢いあるし（笑）このまま何とか週末の時間を使ってカタチにしていくというものだ。
壊れたメインヘッド用のバラスト代品が到着。週末の作業には間に合ったカタチだ。
なんと、後期型ホーネット６００用フロントブレーキマスター入手（￥１５３００）。９月１日、キャリパー取り付け時のエア抜きで感じたレバー引き代の大きさは、９月１２日にバイク屋に整備のために行った時の実走でも印象が変わらず、入りすぎてちょっと危ないので、ピストン径を１４mm→５／８インチに上げてみる事にした。
ホンダ車の中でも５／８は少ないのだが、以前このホーネット６００（フロントは１枚ディスク）を見た時に珍しいサイズと思って覚えていたのが幸いした。しかし本来ホーネットはネイキッドモデルでマスターにはミラーのマウントが生えている。
ここで前出のモトウィズ佐々木メカが、「確かフレームマウントのカウル付きが後期型にあったはず」という。
ミラーがカウル側に付くタイプはマスター根本に取り付け穴が無いのが一般的。そのため後期用を頼んで正解なのだが、値段は何故か￥３０００ほど高い。削り取る手間が掛かるとでも言うのか（笑）。
来たものを見るとカタチはＮＲとそっくり。世代も近く、元は同じ型から作ったのではないかと思うほど（実はパーツリスト上、内側のゴムやフタ部品がＮＲと共通なので、およそ予想できていた）。ただし色は黒であり、バフ掛けされたＮＲのものとは見た目が違ってしまうので、ここは久しぶりにＭｒ．ＴとＭｒ．Ｙに登場願おう（笑）。
実はこのマスター以前に、ＮＲ用の本物をもう一つ頼んでピストンの所を５／８に追加工してみるかという話も浮上していたが、純正流用でイケるならそちらベースで考えた方が安全、と方針転換した経緯がある（穴を掘り直すのとバフ掛けのみではリスクが違うし、４年前に￥２４０００もしていたとなるとＮＲのマスターは現在￥３００００前後のはず。金額も違ってしまう／笑）。
黒の塗装剥がし、バフ掛け、クリアー再塗装の後となるのでどうやら車検までには間に合わない。取り付けはしばらく先になる予定だ。
まずはプロジェクター側を本配線しようとしたところ、問題発生！片側が点灯しない？？
しかし確認のため片方づつ通電してみると問題ないので、純正の配線ではなんと電流容量が足りないという事か。消費電力が低いはずのＨＩＤだが、実は点灯時の突入電流はかなりのものであることが判明。つまり初期点灯のためだけに太い配線が必要ってどういう…（笑）。
メインヘッドライト（バラストが壊れたほう(^_^;）は先日の整備でモトウィズ行きの時に、割り込み配線で問題ないことを確認済みだが、プロジェクター側は仕方がないのでバッテリからリレーを介して線を引っ張ることとした。こうすれば問題なく点灯する。
しかし、メイン系が割り込みでプロジェクターがリレー式接続とは…普通は逆だよね（笑）。
今回のＨＬＣ（ヘッドライトコントローラ）からＨＩＤへの換装でリレー系の排除を期待していた訳だが、昨日の一悶着でやはり残ってしまう事になり残念。だが逆に、既に保守フェーズ（笑）へと移行したＮＲには、リレー系の装備は有用とも思い直した。
なぜならＮＲはライトスイッチを持たないので、メインキーを入れると同時に４系統のＨＩＤ突入電流が発生してしまう。
以前のシステムは減光状態から入ったので特に問題はなかったのだが、頻繁に乗ってやれない現状では、これはバッテリーにとっては辛い負荷だ。久々にエンジンかけるといった状況で、ＨＩＤ側の突入でバッテリーが弱ってしまっては、セルを回すどころではない。この点、リレーを介していれば、スイッチを設けてやることでライト系を消灯したままの操作が可能だ。
そこで基本的な考え方を変え、なんと逆にメインヘッド側もリレーを介した接続に変更。ただし従来より進化した面も見せ、それはバッテリー端子に直接引っ張ったのではなく、少し引き出された先にリレー系を接続したこと。これによりバッテリー端子は本来のすっきりとした配線で済む。実際、何度もバッテリーを付けたり外したりする場合に、いくつも端子を重ねて締めるのは、ネジの長さが微妙になって気を遣う。それが無くなるだけでも気分的に楽というものだ。
明日は組み上げて、可能ならある程度の距離を走行して具合を確認したいので、念のため市役所で仮ナンバーを交付してもらった（バイク屋に行ったのと合わせて今回で２回目）。ただし、予定した作業の関係で本当に走れるかどうかは微妙だ。
朝からライト側への本配線を行なう。メインヘッドのバラスト片側に不具合が生じた関係で一度バラしたため、以前に検討した配線とは違うレイアウトになったが、こちらの方がずっとスマートに納められた。実はドライバーを使わなくても手を奥に突っ込めばライトの高さ調整ノブを回せることが判ったのは大きな収穫。いつもユーザー車検の時に唯一苦労していたのがライトの高さ調整だったからだ。
前段までで苦労しておいたおかげか、前回りのライト配線はスムーズに行き、点灯確認もOK。シート下に新たに設けた、ヘッドライトスイッチも具合がよい。
午後２時頃までには全てのカウルも組み付けられ、ホント、完全な形になったＮＲを見るのは約３年半ぶり？（笑）。
組み上げると毎回言っている気がするが、懐かしい感じだし、結構カッコいいんじゃないか（＜がす）。
夕方まで数時間というところだが、実際に走って様子を見ることができそうだ。仮ナンバーを準備しておいて良かった。もちろん、ヘルメットをはじめ装備一式は持ってきている。
そそくさと着替え、「バイク乗ってないんだろ、久しぶりだから気をつけろよ」という親の言葉を聞きながら、実家を後にした。
しかし、この後とんでもないトラブルが待ち受けているのであった。
「！？」
距離にして４０キロ程度走った後の交差点の停止で、メーター周りの電源が落ちたり、入ったりする！？
すわ、ＬＥＤのバックライト系に何かトラブルが発生して落ちているか、或いはどこかショートしてる？？焼ける臭いとかはしていないが、いずれにしてもヤバイぞ。とりあえずエンジンは掛かっているのですぐに引き返した方が安全だ…。
実家に向かっている途中でも、エンジンの回転が低くなると、メーター周りの電源が頻繁に落ちる傾向がどんどん強くなっていく。そして、バイパスから国道に出る交差点で、いよいよＮＲは息絶えた…なんというテスト走行になってしまったのだ！！
交差点角のコンビニの駐車場までＮＲを押し上げ、まずは状況を冷静に確認してみた。
セルが回らない（！）。典型的なバッテリー上がりの症状と言える。しかしそんなことがあるのだろうか。先日も充電したばかりだし、何と言っても新品（ナゾの中国製ではあるけれど）のはず。これまたナゾの中国製であるＨＩＤが、これまた何か特別な負荷にでもなっていると言うのか？？
工具をあまり持って出なかったので、調べようがない。
それより、陽が落ちるまでに実家に持ち帰れるかどうかが問題だ。バイク屋に連絡して持ちに来てもらうのもシャクだし、ロードサービスも契約するにはしているが、それらに頼るのも安直すぎる。自分でいじった後始末が出来ないようでは始めから手など加えない方がよい。第一、それらを頼んでも実家に移動してくれるとは限らない。
今一度冷静に考えてみる。エンジンが掛かっている最中は、メーター周り以外の電装系はとりあえず機能しているようだったので、基本的に発電はしているはず。もしＨＩＤが何らかの負荷になっているのなら、ライト系を切っておけば、影響は無いはずだ。ここで４系統ともリレー式にしておいたのは本当に不幸中の幸いと言える。ある意味判断は正しかったのだ（笑）。
ライトを切った状態でエンジンが掛かりさえすれば何とかなりそうと判断し、実家の母親（！）にブースターケーブルを持って現場まで来てくれるように頼んだ。最も現場に近かったのは、実家だったのだ。
しかし親の身にしてみれば「気をつけろ」と言って出した後で「止まった」の連絡では、気が気では無かったろう（笑）。遊びの関係で親に迷惑を掛けてしまうとは、本当に情けない。
それにしても、さすが（？）ＮＲ、交差点のすぐ近くに止まっているという事もあって、既に発売から１６年も経つとは言え、信号待ちで気が付くバイク連中が意外に多かった。
自分としてはトラブルで止まっている訳なので「早く行ってくれ」という気持ちでいっぱいなのだが、「見せてください」と寄ってくるライダーがいたのには本当にマイった。これもＮＲを構ってやっていなかった報いというヤツなのか（笑）。
母親の軽自動車と繋いでライトを切った状態でエンジンを始動した後は、チョークレバーを少し引いた状態（ＮＲのチョークはアクセルを開けているだけなので、引き続けてもエンジンがカブることは無い）で回転を高めにキープし、何とか走行が可能なようだった。
一応は読み通りと言えた。
陽が落ちるぎりぎりで実家まで辿り着き、とりあえずは一安心。それにしても久しぶりに陥ったピンチだった…。
何年かぶりにＮＲを押し歩きした。まさかこのタイミングでそんな事をするはめになるとは（笑）。
どうせなら、と頼んでおいたメーター関係のＬＥＤが届いた。ＬＣＤ用のバックライトをＬＥＤ化したついでに、換えられるバルブは全てＬＥＤ化してしまおうと考えたのだ。ＮＲのメーターには、前述のバックライト以外に全部で１３個のバルブが使用されている。
ちなみに昨日のトラブルは、調べてみてレギュレータ（正確にはレギュレート＆レクチファイヤ）がイカレている可能性が高いと結論づけた。
実際にバッテリー端子間で電圧をモニタしてみると、３０００rpm時に１３．４Ｖくらい、これがＨＩＤを点灯すると１２．１Ｖ程度まで降下した。満充電のバッテリー電圧が１２．９Ｖほどなので、これは明らかにＨＩＤを点灯中はバッテリーを消費してしまうし、それ以前にだいたい１Ｖ以上も電圧降下してしまうようでは、きちんとレギュレータが仕事してないだろ（笑）。
通常、エンジン始動中はバッテリー端子間は１４Ｖほどになる車両が多い。それを思えばヘッドライト無しの１３．４Ｖは低い。
ジェネレータがイカレて発電量が少なくなっている可能性もある訳だが、バイク屋曰く、ジェネレータに問題があった例は過去１件のみで、ほとんどがレギュレータの異常という。
マニュアルにはレギュレータの抵抗値を測定する項目があるが、数値による判断は微妙で、実際には換えてみないと判らない事も多いようだ。
そういえば、オイルや冷却水の交換でバイク屋に来た時も、メイン系のＨＩＤのみを点灯していたが、帰った後にバッテリーが弱っていて充電しており、既にこのころから症状は見え隠れしていたと言える（笑）。
しかし購入して１６年、全く充電電圧など気にしたこと無かったが（爆）、電力への依存度が他のバイクに比べて高いＮＲは、もっときちんと頻繁に確認してやる必要があったかもしれない、とまたまた反省。
それにしても、なぜこのタイミングでイカレたのかを想像するに、大容量のリレーを使ったヘッドライト系をＨＩＤへと換装しているので、明らかに電力の負荷状況が変化している。そのために、レギュレータがびっくりした、って感じかなあ…まあ、多分正解（笑）。そういったきっかけで壊れる可能性が高い。
レギュレータ入手（￥１４３００→￥１８４００）。泣ける（笑）。
なんと２つめのホーネット６００フロントブレーキマスター入手（！）。どうしようか悩んだが、時間が貴重と思える状態なので（次にいつイジれるか判らない）、Ｍｒ．Ｔのバフ掛けその他の仕上がりを待たずに、出来る時に（例え色が黒くても）５／８マスターに換えておくのが得策ではないかと判断した。
とりあえずでもブレーキ引き代が大きい状態は回避しておきたいという気持ちからだ。実際、掛かり始めのタイミングはコンマ数秒は違っていそうな感触がある。ハッとしたような時には更に違いとなって出そうだ。これが原因で事故を起こしたとかでは笑えない。
その他にブレーキマスターキャップ（￥２６００→￥３７５０）入手。このキャップは世界最後の１個で、もうホンダに部品は無い（マスターとのアセンブリ品ならまだいくつかはあるだろう。ただし値段は知らん／笑）。
レギュレータ交換。おそるおそるバッテリ端子間で電圧を確認してみると、約１４Ｖまで上がっていた。ＨＩＤを点灯しても１３．７～８Ｖといったところで全く問題無さそう。エンジン回転を上げ下げしても、いたって安定している。やはりレギュレータが壊れたという事のようだ。
その他、メータ照明系のＬＥＤを交換。ＬＥＤには極性があるため、一つ一つ点灯確認する必要があるが、PGM-FIのインジケータは消灯時もいくらか電流が流れる特性があるらしく、ＬＥＤにするとうっすらと灯いてしまうのと、燃料のリザーブを示すランプはオンオフだけでなく中間の光り方があるので、これらは交換しない方が良いという結論に落ち着いた。
それにしても明るさ自体は向上するものの、色合いが結構変わってしまうのは想定外。
ウィンカーインジケータのオレンジ色は緑茶の薄い黄色（笑）に、ニュートラルランプは緑というより青に近くなってしまった（上の方の画像と見比べて欲しい）。消費電力的には小さいものなので、色合いの変化が気になる人は交換しない方が無難だ。
メータ反射照明用のバルブの場合は色が白方向に明るくなるので、今ふうで好ましい印象だ。
ブレーキマスター（１４ｍｍ→５／８）交換。バンジョーボルトのワッシャは従来は銅製を使っていたが腐食が出ると気になるのでアルミタイプに変更（以前リヤのブレーキホースを交換した時に既にそちらはアルミ製を使っている）。
実はハンドル位置が若干上がった関係で、三つ叉から上のブレーキホースがぱつぱつの状態だ。Ｍｒ．Ｔに出している第一ブレーキマスター（笑）が戻ってきた際には、この部分のホースだけは新調しようかと思っている。
問題のエア抜き後のタッチは、さすが純正に設定がある組み合わせ（前期型ＣＢ１３００ＳＦ等）、といった感じで無難。アジャスターも有効に使える。実走してみないと判らないが、握り込んだ時の効き自体は少し落ちている可能性はある。
なぜ遊び調整が利かないほど以前と引き代が変わってしまったのか。
想像するに多分、これは無電解ニッケルメッキと鉄ピストンの表面の摩擦係数の違いから来ている。つまり、無電解ニッケルの方がピストンシールによって引き戻される量が少ないのだ（！）。
ブレーキレバーを離すとピストンシールがピストンを引き戻してローターとの間にクリアランスが生じる訳だが、これは逆にブレーキが効くには、純粋なレバーの遊び＋パッドが押しつけられるまでの遊び（パッドクリアランス）の両方が無くなる必要があるという事で、どうやらその後者の量が違っているのだ。
実際には無電解ニッケルのアルミピストンでも全くパッドを引きずる事は無かったので、言ってみれば「ムダのない適量な戻り」だった可能性がある。まあ、今の状態がメーカーが想定したものであるには違いないのだが。
だとすると、個人的には無電解ニッケルの戻り量の方が良いと思える。なぜなら引き代の感じが変わらずに１４mmのマスターピストンが使えるのなら、握り込んだ時の効きが良いのは当然だからだ。もし機会があるなら、鉄ピストン＋無電解ニッケルメッキを試してみても良いんじゃないかと思っている。
メーター、ライト周りと組み上げていき、壁に向かってヘッドライトの高さ調整を実施。ＨＩＤでなくてもそうだが、上下方向は判りやすいが左右方向は変化がよく判らない…。まあ、検査で蹴られれば現地で調整すればよい。
既に一度完全形までカウルを組んで走行しているので、元に戻すのは簡単だ。
この時点で見込みが立ったので、Ｍｒ．Ｔに連絡を取り１０／３（金）をユーザー車検に行く日に決めた。前回（と言っても４年も前だが）予約した時は電話だったが、その時とはアナウンスが変わっており、インターネットでも予約を受け付けているとの事。
もちろん利便性が高いので、一旦電話を切ってそちらで予約したが、ネットの場合にはメールアドレスを入力することとなり、予約をキャンセルしないまま当日が過ぎると、次回からの予約はお断りする場合がある、などと脅し文句とも受け取れる一文が。
まあ確かに電話予約の場合は個人を特定する情報は無い訳だが、察するに結構そうして予約をすっぽかす（或いは念のため複数予約を入れる）輩が多かったのかねえ…。
ところで、レギュレータ、ブレーキマスター交換後の試験走行は行なっていない。車検当日の松本行きは確認がてらという事になる。
それにしても、先週組み上げて一発目で車検に向かっていたらと思うとゾッとする。高速の上、或いは遠く松本でＮＲが動かなくなっていたら…などと、考えただけでも恐ろしい（笑）。
今回の一連の作業で次から次へと問題が出るのも、ほったらかしにしておいたＮＲがすねまくっている（笑）と思えた訳だが、そういった本当にマズい状態になるのだけは避けてくれている気がして、カワイイ？？
さて、いよいよ（４年ぶり／笑）車検を迎えるだけとなった。
午後１時間ほど早引けし、市役所で仮ナンバーを発行してもらった（今回の中では３回目(^_^;）。
仕事のあと、夜のウチにＮＲをアパートに移動すべく実家に向かった。ＮＲを引っ張り出して支度し、走り出してライトの高さ調整もそこそこ良さそうだと思った途端、「なにッ」メーターが動いていない（!）事を発見。よりによってメーターとは…他が少しぐらいおかしくても車検は通せるかも知れないが、コレばかりは代表的な検査項目である。すぐさま実家に引き返すが、翌日に車検を控え、絶望感に包まれる（笑）。
先日の、カワイイとさえ思ったすね具合は返上だ！！＜がす
Ｍｒ．Ｔに「行けなくなった」と連絡したところ、「そんなもの早起きして何とかするのよ」と叱咤された（笑）。いったいどうなってしまうのか！！
←それにしてもＨＩＤの４灯はメチャ明るい(^_^;ここまで時間に切羽詰まった状態は近年覚えがないが、とにかく朝４時半起きで実家に向かうワシがいた(^_^;。
まず考えたのは、レギュレータを交換したので車両全体の電圧が上がり、車速センサの回路が何らかの影響を受けたのではないか、と。これも「ビックリ系」に近い壊れ方ではと想像できた。
以前（と言っても９４年の話だから、かれこれ１４年も前！おまけにサイズ違いの曰く付きのヤツだ）Ｍｒ．Ｙの手配で予備を４つ持っていたので、とにかく今回はそのうちの一つに交換するのだ。
実は車速パルスの発生系には過去に手を入れており、本来はセンサＩＣの出力がそのままメーターまで引っ張られていたのだが、ＨＬＣ（ヘッドライトコントローラ）を使ってワット数を上げた時に、気温が低くなると速度の表示値が誤動作し（発生する磁界の影響と思われた）、この出力をトランジスタで一段押して解決したという経緯がある。
今回ＨＬＣは取り外してＨＩＤへと変更し、ワット数も少なくなっているのでこの部分を元に戻しても良かったはずなのだが、そのままとしていた。
（ＡＭ５：５３）
念のため現状を確認したが、正常な場合はリヤタイヤを回すと０Ｖ－バッテリ電圧でパルスが発生する筈（センサＩＣのみの場合は０Ｖ－１０Ｖ）なのだが、いまいちハッキリしない電圧が出ており、正直この状態では壊れているのかどうか判断しかねる。
しかしあまり考えている時間もないので、とにかくセンサーを交換してみた。
（ＡＭ６：５６）
すると、車速ラインで０Ｖ－バッテリ電圧の変化を確認できたので「…間に合った！？」と思いつつ、Ｍｒ．Ｔに連絡を入れる前に念のため、メーターの動作を確認してからと、リヤタイヤを回してみた。が、メーター動かねええ。
車速ラインをもう一度確認した。パルス出てる～!!もしかして、車速センサじゃなくてメーター側が壊れた!?…最悪!!まさか、押してるトランジスタの電圧が上がったからか…有り得るっ！
も～だめ。絶対ダメ、ここまでだ(^_^;。
（ＡＭ７：１５）
さすがに諦めてＭｒ．Ｔに連絡を取り、一人でも行ってくれと進言した。しかし彼にしてみれば煮え切らない。なぜならＮＲと一緒に車検に行く前提で彼のＣＢＸも車検を切らしていたからだ。わざわざ仮ナンバーは準備しているし、予約も入れてあるが、ここまで来て一人で行くなら何のために今まで待っていたのか、という訳だ。
しかし、そんな事を言っていても時間は過ぎて行くばかりで、下手をするとＣＢＸすら予約時間に間に合わなくなる可能性がある。後はＭｒ．Ｔの判断次第、という事にしてとりあえず電話を置いた（ふう～）。
（ＡＭ７：４５）
結構ゆっくり実家で朝メシだ（喜）＜がす
行けないとなったら急に気が緩んだゼ（笑）。そうは言っても、このまま作業は続けて原因見つけなきゃね…。
（ＡＭ８：３０）
食事のあと、気楽にカウルをバラし始めたところ、「!!!」なんとＨＬＣを外した際の半田付け処理がまずく、メーターコネクタの部分で車速ラインが外れているでわないか、かかか？ま、まさか単に断線していただけ！？そんな…。
だとすると、センサーは問題なかった可能性もある。
（ＡＭ９：００）
断線を修理して、リヤタイヤを回してみると、表示する!速度が変わるぞ!（爆）。くっそー、なんて情けない作業をするんだ、オレわ(^_^;。全然ＮＲのせいじゃねーじゃん。
再度Ｍｒ．Ｔに連絡を取ると、まだ出発していないという。前回りのカウルはバラバラなので、復帰の時間を１０時と読んで、１０時４５分～１１時で駒ヶ岳ＳＡで合流するよう話を決めた。
急にまた忙しくなってしまった（爆）。
（ＡＭ１１：３０）
何とか午前中に陸事に滑り込み、午後からの検査に向かって書類を揃えた。
…。
…。
午後、車検合格。今までの数々のトラブルがウソのように（光軸も含め）一発でラインを通過した。ＮＲも「すねるのはこれくらいにしておいてやろう」というところだろうか（笑）。晴れて公道走行が再可能な状態となった。
ところで、車検場へ向かいながらの確認となってしまったレギュレータ交換後のバッテリー状態、マスター径変更後のフロントブレーキの調子は、全く問題の無いものだった。
ただしやはりブレーキに関しては、十分な制動力ではあるが１４mmマスターが見せていた握り込みでの食い付き感は５／８インチとなって少し陰を潜めた感じだ。とは言え、「黒い」外観を差し引いてもこの状態であれば全ての走行ステージで現状でも問題なく対応可能だ。
また、メータのＬＥＤバックライトの調光機構も実に有効に働いている。
明度センサーに任せた状態の光量は、昼間ではやや眩しい状態（許容範囲内だが）で、そのままトンネルに入った時など、もし自動調光機構が無ければ間違いなく眩しすぎて使い物にならなかったはず。
これを、動作定義を変更した調光ノブの効きが、実にうまくカバーしているのだ。
実際、言われなければ自動調光していると気付かないほどの自然さで、全く素晴らしい。この調光具合を見るためだけでも、ＮＲに乗りたいとあらためて思わせるほどで、動機としては不純かも知れないが、間違いなく走行距離を伸ばすモチベーションの一端を担うと言える。
やっぱり、何か新しい刺激があると、違うじゃんね（笑）。
↑初期点灯なので青っぽい（実際は標準色温度） ↑レーダーが反応する様子
エピローグ…あとがき
こうしてＮＲの２００８年は無事車検再取得まで持って行く事ができた。
リフレッシュ休暇中に組み上がらず予定より１ヶ月ほど延びたが、まとまった休みが無ければここまで手を加えるのは実際難しかった。せっかくの休暇をこうした事に使ってしまったのは賛否両論あるが、逆にある意味ワシらしいと言えるかも（笑）。
いろいろと色気を出したのも時間が掛かった原因だが、「保守」のレベルをほんの少しでも越えて何か付加し続ける事が、自分の現在の気持ちをＮＲに向かわせるひとつの要因となっているようだ。
もちろん、イジルのでなく「走ること」自体が最も楽しいのは疑う余地が無いが、自分を取り巻く現在の状況はそれに多くの時間を割くのが難しいのも事実。
今後はイジるだけでなく、走る時間を取れるようになっていきたいというのは切実な希望だ。
ところで車検取得で一区切りとしたい「２００８」だが、細かな点でまだ手を入れたい部分がいくつか浮上している。
次回への足がかりとして書き留めておこう（って、まだイジルつもりあるの？？）
①シート生地、座面形状変更
以前から少し気になっていた部分だが、座面がやや前下がりなので特に皮パンとの組み合わせで結構滑りやすい。最近は専門の業者等がいるようなので、相談してみようと思っている。
②ステップホルダー再塗装
純正はプラスチック製なのだが、経年変化で色が抜けてピンク色になってしまっている（どのＮＲでも同様だろう）ので、これを赤く再塗装したい。しかし常にブーツが当たる部分なので、単なる塗装ではすぐに禿げてしまう可能性もある。まずは調査からか。
③プロジェクターＨＩＤバルブ色温度変更
メインとプロジェクターどちらも４３００ｋ色温度のものを選んだはずだが、プロジェクター側が気持ち黄色っぽい…。で、よく考えてみたらプロジェクターは特に色の制限が無いので、ちょいと主張の意味も込めて色温度をメイン側とは変えてみようかと(^_^;。
今は緑とかピンクの色温度もあるようだが、さすがにそこまでミーハーにはなれないので、個人的には「既にやや青」という印象の６０００ｋに換装してみようかと思っている。状況によっては、８０００ｋまたはそれ以上もあるかも知れないが…それはメイン側とのバランスを見てからという事になる。
④ＨＩＤ点灯遅延回路作成？
またかよ（笑）って気もするが、現在ライトスイッチはシート下に設けてあり毎回シートを外さないと使えない。これ自身は問題ないし重宝するのだが、実際ＨＩＤの様子を見ていると、毎回エンジンが掛かる以前には点灯させたくないという気になっている。例えばバッテリー電圧をモニターしていて、エンジンが掛かったと判断できた後にＨＩＤを点灯させるようなギミックがあっても便利かと思っている。さあて？（笑）。
⑤フロントキャリパーピストン無電解ニッケルメッキ化
これは現在仮（？）使用中の５／８インチ径のブレーキマスターを純正の１４ｍｍ径に戻せる可能性がある、というもの。詳しい理屈は本文を参照のこと。実際、１４ｍｍを使用していた時の効き具合は気に入っていた。ただし、現在の鉄ピストンに施した場合にどのようなフィールになるかは未知数。
以上は、別タイトルとして目に留まる事もあるかもしれない。
それでは皆さん、またお会いしましょう（？）