•  試作その3試作3

  •  前回の試作で、両端が浮きそうな理由はサイドの肉厚の薄さから来る剛性不足ではないかと感じていたので、手前側のフチの厚みを一気に倍以上にしてみました(画像右側が今回試作したもの)。
     奥側は浮いても見えないので、まあ問題ない(ほんとか)と言えますが、目に入る手前側はそういう訳にはいきません。
     今回は、フックの穴位置がオフセットしている分だけ厚みを増して、穴がカバーに対してちょうど真ん中に来るようにデザインしてみました。
    試作3 一方で、固定部のより確実な密着を狙って、手前側のアンダーの形状も変更しました。
     前回の課題だった奥側のアンダー部分の逃げは、いったん図面にして送ったところ「形が判りにくい」という指摘を受けて急遽、手でイラストを描いて(笑)補足しました(図面自体は正確に書かれていました)。
     時代は3Dですから、CADでもそうしたデータを準備できるのですが、覚えるより先に進みたかったということがあります(笑)。

     幅方向が増えたので、少しずんぐりむっくりな印象になってしまったのは否めません。
    試作3 しかしそのおかげで手前側のフチ部に関しては、これなら文句はあるまいという剛性が得られました。手に取った感触もまずまずです。
     ただしこれが、期待した両端の浮き上がりを防ぐ効果につながるかどうかは別問題です。

     実際に装着してみたところ、前回の課題だった奥側のアンダー部分の逃げは解決できて、うまく被せることができたものの、やはり手前側から両端に掛けての密着感はいまいちです。
     変更した手前側アンダーの形状も効果的ではないようです。
     明らかに「浮く」という感じではないものの、少し触れたり動かしたりすると、いくらか空間が現れる場合があるといった具合です。

    試作3 うーん、しかし考えようによってはこの程度は仕方ないのではと思えます…はっきり隙間が出来る訳では無いし。
     このテの製品は、誤差を吸収するために大概は両面テープなどを補助的に用いた固定になっているのが一般的です。
     これ以上は、簡単に密着を高める方法は思い付きません。うーんうーん、どうしよう…。 

     それにしても今回も、どうにも単にカバーを被せただけという印象が拭えず、見ていて「これは欲しい!」と思えるかは自分でも大いに疑問です。正直言って、このデキならいりません(きっぱり(^_^;)。

     「自分が欲しいと思えるものでなければ、誰も欲しいとは思わない」

     ふと、つぶやいたその言葉に自分がハッとしてしまいます。
      …まだまだいろいろ中途半端です!!
     「あの」BMWに使ってもらおうという部品を作ろうとしてるんですよ、絶対に強い気持ちでこだわりを持たなければ、誰も振り向いてはくれないでしょう。

     仕切り直して、徹底的にこだわろう!!…それだけです。


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