•  試作その2

  • 試作2 この回は内容をぐっと進めました(画像右側のもの)。
     初めて「アンダー」と呼ばれる、ストライカーを抱え込むようにもぐる、固定のための差し込みの部分を実際に作ってみたほか、試作その1の時のゴムの感触があまりにペラペラだったため、最低の厚みを1mm→1.5mmに、カバーの周囲については大幅に肉厚を増やしました 。
     手に取った時の印象は結構大事なものなので、そこで「なんじゃこの質感の無さは」ということは避けたいものです。
     こんなカバー程度で「重くなる」といってもたかが知れています、どうせ装飾目的のパーツですからそうなっても一定以上の質感は持たせるべきです。
    試作2
     また、長手方向にはより厚みを付けて、少し縦長の印象となるようにデザイン的な修正を盛り込んでみました。
     ストライカーの背中部分の盛り上がりの逃げは、試作その1とは形状を変更して、なるべく空間ができないように修正しました(右上画像)。
     表側では全周にC面取りを施して、ストライカーの角に当たる部分は柔らかな感じを持たせようと、大きめのRを取るようにしてみました(右画像)。

     この試作2ではじめて実際に車両に装着してみたのですが、問題が出ました。
    試作2 全体としてはキレイに被せることができたのですが、 奥側にはめ込むはずの長く作った方のアンダーの周囲が干渉して、ストライカーの下側にもぐらせることができませんでした。
     車両側にそれほど隙間が無いのに、カバー周囲の肉厚を増やしたことが原因のようでした(!)。
     とりあえずカッターで適当に削りながら実際に取り付く形状を検討した結果、明確な逃げを持たせる必要がありそうです。次回の試作の課題です。

     さらに、他にも気になる点が出てきました。
     カバーの周囲の肉厚を増やした目的のひとつに、全体の剛性を稼ぐことがありました。試作その1のペラペラ感に比べれば、格段に硬くなっているのですが、デザイン的に長手方向を少し延長した関係で、カバーの両端に僅かですが隙間ができる傾向が見て取れたのです。
     まだ全体剛性が不足しているという事でしょうか…これも課題です。

    試作2 ところでカバーを被せた全体の印象はずいぶん良くなっているはずなのですが、なぜか「チープさ」が漂っているような気がしてならないのです(笑)。
     じーっと見つめても、どこからそういった感じを受けるのか分かりません。

     ふと目に入った時「いいな」と思える感じは理屈ではない気がします。
     何か足りないものがある…焦ります。

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