•  試作その1

  •  いきなり金型を作るのは無理があるので、まずは試作からです。
    具体的にどうすればいいのかゴム屋さんに聞くと、自分は知らなかったのですがなんとゴム材というのは切削が利く(!)のだそうです。
    試作1 イメージとしては柔らかい素材ですから、とても切削ができるとは思えなかったのですが、試作に問題がない程度の精度は出るとのことで、驚く限りです。
     そして図面を元に切削と部分的な接着でカタチを確認していく手順を踏むのだそうです。

     まず試作その1では全体的なカバーとしての寸法を確認することにしました。
     当然ながらストライカー自身の図面はないので、現物を計測しながら、どのくらいの寸法にすれば全体が被さるかを検討します。
    試作1 いくら慎重に計測したつもりでも最初からうまくはいかないでしょうから、とにかく被さる寸法とはどのくらいか、そしてフックの穴位置が正確に出せるかどうかだけに絞って、まずは図面を書いてみました。

     試作は、依頼してから約2週間で出来上がって手元に来ます。この時点では固定方法は全く意識していません。
     ストライカーの背中部分の膨らみに対応する内側の逃げも、加工のし易さを考慮してなるべく直線にしてみました。

     今思えば表側の形状は何となく最終形に近い面影があります(笑)。
    試作1 この時点で既に基本デザインは決まっていたと言えるかもしれません。
     ところで結局、初回の試作ではカバーはきちんと被ることが出来ませんでした(右画像、浮いています)。

     しかし幸いにもフックの穴部分の寸法に関してはきちんと出せており、以降の試作につながる成果となりました。

        • 前へ< HPトップへ  >次へ

    Copyright (C) 2010-2014 kochigi.net all rights reserved.