•  きっかけ1、既製品が無い?

  •  ドアストライカーカバーを作ろうと思い立ったきっかけは、意外に単純なものでした。
     それは自分が欲しいと思った時に、既製品が無かったからです(笑)。
     カバー自体は実はトヨタの高級車などでは標準的になっている装飾部品(それらはプラスチック製)として存在し、形状さえ合えば一般グレードのクルマにも使用可能ということで実際に交換している車両も多く、見ると素直に「いいな」と思えるものです(画像はトヨタ車)。トヨタ高級車用ドアストライカーカバー装着例

     ところで譲り受けたBMW車はストライカーは金属地がそのまま出た丸裸で、固定用のネジが露出した状態でした。
     高級車たるもの、ストライカーのカバーは当然されているとばかり思っていたので、まずは上級グレードの車両から流用できるだろうと考えて調べてみましたが、なんとBMWにはそういった装飾部品は存在しないことが判ったのです。

     これには少し驚きましたが、だったら市販品ではそうしたものがあるだろうと探してみたところ、こちらもBMW用は全く世の中に無いという事が判りました。
     この事実をどう捉えたらいいのでしょうか。

     考えられることが3つあります。
     ひとつは「誰もそんなものは欲しいと思わない(需要が無いから製品が存在しない)」、もう一つは「あれば欲しいと思っているが、既製品が無いからあきらめている」、或いは「そういったカバーというモノがあること自体を知らない」の3つです。
     しかしいずれにしても既製品が存在しないのは、現時点では絶対的な需要自体も少ないだろう事を意味しています(つまり声になって上がらない程度)。

     また、上記とは別のレベルで理由が存在する可能性があります。それは「BMW社が不要と考えているから」無い、というものです。
     前述のようにBMWのクルマからは、目にする全ての事に理由がある、と思えるほどのこだわりを感じます。これほどのメーカーが何の理由もなくストライカーを丸出しにしている※とは考えられません。
     形状をよく見ると確かにデザイン的な要素もありますし、トルクスネジを使っているという事からも、わざと見せようとしているのでしょうか?
     例えば機能本位の無骨なイメージ等を?

     しかし実際、その他外装も内装も基本的にはネジ類を隠そうとしているのが見て取れます。そんな中、唯一ドア周りでも目に付く気になるネジというのがこのストライカーカバーのものです。
     いったいどういう事なのでしょうか?

    ※2011.01.08追記
     サビ対策(湿気を逃げやすくする)のためにカバーがされていない可能性がある、と御指摘がありました。シーリング上はストライカーは車両の外部に含められ、周辺を雨水等が流れます。
     世界規模での展開を考えた場合にはリスク回避のために十分考えられる理由と思われます。


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