パワーチェック編(スリップオンサイレンサー)
- 02/12/19
- ヨシムラトライオーバルスリップオン入手。サイレンサーはカーボンのタイプだ。修理には無関係だが、ちょっとアソビ心が出た(笑)。
始めに断っておくならワシは市販マフラーはブランドを問わずキライである。性能うんぬんよりもまず音が大きくなってしまうからだ。エンジンをかなり回す人なので(笑)静かでないと気兼ねしてしまうのだ。ノーマルの性能をキープしてそれより静かなマフラーがある、と言うなら即買うであろう。
本人がそういった考え方なのにナゼこんなものを入手する気になったかと言えば、スリップオン程度ではそれほど性能は変わらないだろう、という裏付けを取るためだ。ついでにもういくつか入手して、とっかえひっかえしてパワーチェックで事の真偽を確かめるつもりだ。
それにしてもこのスリップオン、中古を安く入手した割には傷も無く相当な美品だ。純正に比べれば大爆音だろうが、音量データ的には93dBと、他社(平気で98〜99)に比べれば随分と良心的な数値だ。パワーチェックだけしてとっとと売り払うつもりだったが、使って気に入れば持っていてもいいかなあという程度には心変わりしている(笑)。YSP筑波学園さんありがとう(笑)。

- 02/12/22
- 00モデルのマフラー(エキパイ+サイレンサー)を入手。まだ測定してないけどチタン材を用いて99モデルに比べサイレンサー単体で約1キロ軽くなっているという話だ。実はこれが本命なんだけど、ちょっと立ちゴケの跡が微妙だなあ(笑)。ほんの僅かな傷なので気にならないと言えば気にならないんだけど、ヨシムラが美品なだけに、悩む(笑)。

- 03/01/06
- 「BLADE」スリップオンマフラー入手。聞き慣れない名前だけどMファクトリーというショップの製品らしい。HPでも探したけど、ちゃんと売られているのかどうかも良く判らないナゾの一品。パワーチェックに備えてとりあえず00純正、ヨシムラトライオーバル、BLADEスリップオン、と3本のサイレンサーが手元にある。
有名どころをもう1本くらい用意したいところだけど、そーいうのはオークションでも高いんだよね(笑)。

- 03/10/13
- 伊那にあるというダイノマシンが入っている店を探してMr.Tと軽くひとっ走りした。住んでいる所から下道で約1時間というところなので、その範囲でパワーチェックが出来るのはありがたい。今までは、東京(ドクター須田)か名古屋(モトプラン)までわざわざ出掛けていたのだ。
店の名は「バイクショップ堀越」。
ピカピカのRZ350(トリコロールの初期型だ!)や刀のアニバーサリーモデルが置いてあったりと、ちょっとこのイナカにしてはこだわり具合が普通ではない(^_^;。
話をすると、スリップオンとっかえひっかえパワーチェックの話も快く了解していただき、後日実行に移すことに。
更に、つい先日ダイノマシンを新型に変更したそうでその名も「WINPEP(?)」。なんでもウィンドウズ上でソフトが走るようになったとか。
10月末までは導入記念に2000円/回という値段でパワーチェックしてもらえるというので、この機会を逃す手はない。
にわかにスリップオン比較パワーチェックが現実味を帯びてきた。

- 03/10/24
- サイレンサーの重量を測定した(付属品含む)。
98・99用に比べて00・01用は確かに軽くなっているが1kgまでは違っていない。Mファクトリー製の重量は純正の半分以下と驚異的。
| 98・99純正 |
4.9kg |
| 00・01純正(チタン) |
4.2kg |
| ヨシムラトライオーバル(ステンカーボン) |
3.2kg |
| BLADE(Mファクトリー製) |
2.3kg |
- 03/10/25
- パワーチェックに備えて、各サイレンサーを一度は取り付けてみておいた方がいいだろうという事で、それらを確認。
もちろん、00・01純正品以外は初めて音を聞く事になる。この時点では音量と音質が感覚的にどんなもんかがポイントになる(笑)。
まずMファクトリー製「BLADE」。
今回の中では最軽量、とにかく軽い。あまり聞かない名前なのでほとんど期待していなかったが、差込口やスイングアームの逃げ、サイレンサー部の角度など、取り付けてみると驚くほどに精度が高く、良く考えられている印象だ。デザインも悪くない。
サイレンサー部のバンド固定がややゆるめ(というよりはそういう思想なんだろうが)だったりするが実用上問題ないレベル。軽さの代償と考えても十分だ。
音質は澄んだ低音でよどみもなく好まれそう。
音量は想像していたより静かで、ノーマルよりは明らかにうるさいものの、アイドリング時は特に周囲に気を使う必要もない感じ。筒抜けサイレンサーだがEXUPのバルブが閉じているのが幸いしているようだ。
今日の段階では高回転域は試していないので分からないが、結構にぎやかかもしれない。
実走では、ノーマルに慣れた耳にはハッキリと「音が出ている」と意識させる。
総じて、当初の期待が低かっただけに、逆にイイ印象を持ってしまったのが皮肉といえるか(^_^;。
実力のほどはパワーチェックするしかない。

次にヨシムラ・トライオーバルスリップオン(ステンカーボンタイプ)。
作りがしっかりしているのでそれなりの重量がある。とは言え、ノーマルより1kg以上軽い。
デザインは好みが分かれそうだが、取り付けは差込口、スイングアームの逃げなど精度的にも全く問題ない。さすがヨシムラ、手馴れた印象がある。
ただしR1用は、サイレンサー本体の固定がタンデムステーの内側か外側かで諸説あるが、どちらでも留めやすい方で良いらしい(^_^;。ちなみに外側で留まっている。
音質はちょっとこもった遠慮がちな感じで、それほど抜けが良い印象ではないが、音量は抑えられている。
ちなみに以前FZR1000にサイクロンを装着していたが、似ている気がする。「ヨシムラサウンド」は確かに息づいていると言っていいだろう。
前述のBLADEよりも明らかに一段低い音量レベルで、コレを聞くとBLADEはうるさいと思えてしまう。部品の強度や質感、音量までも総合的に考えるなら、間違いの無い、無難な選択だろう。
回せばそれなりにうるさいだろうが、低中回転を使っての実走はそれほど音が耳に付かず、ノーマルに毛が生えた程度?
さすがヨシムラ、と言ってしまう(^_^;。
後は実際のパワーがどうなっているかだが…。

- 03/10/27
- いよいよスリップオンをとっかえひっかえのパワーチェック実行の日が来た。
果たして違いは出るのか!?
ところで、ダイノマシン改めWinPEPのデモ画面だかスクリーンセーバーだかは笑える。CBR1100XXだと思うが、タコメータがハネ上がり、速度計もそれらしい数字を刻んで上下するのがなかなか凝っている(^_^;。

ベンチ上に固定したまま、測定が終わると次々とサイレンサーを交換していった。測定した順番は、ヨシムラ、Mファクトリー、ノーマル。いずれも3〜4回の計測のうち、ベストなグラフをデータとしている。
測定中の印象としては、3本いずれもエンジン回転ダウン中のアフターファイヤーは同程度で時々「ポッ、ポッ、ポッ」という程度。抜けがそれほど違わない事を示しているのか…。
Mファクトリー製は他の2本に比べると明らかに音量が大きいが耳を覆いたくなるほどではない。が、それ以上に音質がイイ感じなのがポイント高い(^_^;。ヨシムラよりは好みだ。
3本とも回し切り付近はサイレンサーからの音というよりメカノイズが混じって騒々しい。

詳細なグラフは下の画像をクリックすると別ページとして開くが、結論から言えばスリップオンの違いによる出力差はほとんど出なかった。ある意味想像通りと言えるだろう。
EXUPから前の部分が大きく性能を決定しているようだ。
絶対値では、後輪出力でMファクトリー142馬力、00・01ノーマル140馬力、ヨシムラ139馬力となった。
今回、点火パルスがうまく拾えず(ノロジーのアース巻きが効いているのか(^_^;)グラフの横軸が回転数ではないのが残念だ。
ピークでノーマルがヨシムラを上回っているが、カーブ自体は社外の2本の方がスムーズであり、特に6〜8000辺りではノーマルが一番出力的に低い。少し濃い目なのではないかとの事だ。
それにしても音の分かどうかは知らないが、Mファクトリー製「BLADE」が良いのに驚く(^_^;。中高速域ではヨシムラ、ノーマルを完全に上回りノーマル比3馬力以上、回転数によっては5馬力以上もの差になっている。細かく見るなら、性能的にも重量的にもMファクトリーが有利と言えるだろう。
しかし総じて、スリップオンに劇的な性能向上を求めるのは無理という事が分かる。残念ながら、音量、音質、重量或いは外観という、言わば副次的な要素がサイレンサー交換の主目的と考えるのが良いだろう。
ところで今回の測定で分かったことは、ワシのR1はかなりいい状態であるという事だ。R1の公称出力は150馬力だが、後輪で140馬力あると軸出力では160馬力近い値となる。
アップハンにする関係でエアクリーナを加工して容量が減っていたりするが、出力に悪い影響を与えるのではという心配は杞憂に終わったと言える。

こうして03年最大のイベント(笑)は考えられる当然の結果を導いただけとなった(^_^;。