•  びっくり!現行型の純正カバーを発見!?

  •  知り合いのショップから突然連絡が入り、「入庫したX3に純正のドアストライカーカバーが付いている」というのです(!)。
     一体どういうコトかとすぐにお店にお邪魔して確認させていただきました。

     E83X3は現行型で、もちろん自分が作ったカバーの適合車種です。
     もしBMWに純正のカバーが存在するならこれは強力なライバル出現、というより自分で作った意味が最悪無くなる可能性もある大きな問題です。X3Rドアストライカー
     はたしてBMW純正のドアストライカーカバーは存在しました。

     しかしFドアには無くRドアに付いているだけなのに加え、リヤ用のストライカーは形状が微妙に異なっています。
     手前側の部分が少し張り出しており(画像参照)プラスチックカバーの場合に引っ掛かりやすくできています。
     つまり自分の作ったカバーはこれには取り付けられません(HPトップの適合情報は判った時点で既に修正済み)。
     もちろん、標準のストライカーに交換すれば自分が作ったカバーを被せることが可能ですが、さすがにそこまでされる方はいないと思いますが(笑)。

    X3前後ドア ここで全てのXシリーズの前後のドアストライカーをパーツリストで調べましたが、なんとX3のRドアだけ「ほんの僅かに」形状の異なるストライカーが使われていることが判りました。
     それにしても何故こんな事になっているのでしょうか。

     X3の前後ドアのストライカー位置を比べてみると、Rドア用はかなり位置が高く角度的に上を向いて目に付きやすい状況です。また、何か引っ掛かりやすいと判断された可能性もあります。

     特筆すべきは、カバーの大きさと形状でしょう。リヤはサイドシルの幅がかなりあるので、ストライカーが貧弱に見えないように意図されているのではと思えるほどの大きさなのと、よく見ると傾斜をBMW純正ドアストライカーカバーうまく使って「きちんとデザインされている」のです。

     カバーの刻印を見ると、ストライカーと同じメーカー製です。
     プラスチック製なので爪が少し掛かるようになっているだけとはいえ、自分の場合とほとんど同じ固定方法、寸法取りであることが判ります(笑)。純正カバーとの比較

     ただしFドアに用いるタイプそのままの形状だと噛み込みが甘いと判断したのでしょう、そのためだけにわざわざ引っ掛かり部分が少し飛び出したストライカーを準備するなど、きちんと手間とコストを掛けています(笑)。

     今回の件で重要なのはここです。
     BMWがRドアにはカバーが必要と判断して付けた、しかし同じ車両のFドアには付いていない、つまり外す必要より付ける必要性の方が優先されているという事実です。

     サビ対策として「意図的にカバーしていない」可能性も想像してきた訳ですが、X3のRドアだけがサビにくいという説明は苦しいでしょう(笑)。
     ここでサビ対策と見映えを天秤に掛けて、見映えを取るようなことを「あの」BMWがするでしょうか?
     状況からは、前述のようにRドアにカバーが付いているのはほぼ見映えの問題とみて間違いないと思います。
     となれば、カバーされていない理由がサビ対策という考えは少し後退せざるを得ません。つまりコストダウンのためにカバーが省かれていると考えるのが現時点ではやはり有力と言えるのではないでしょうか。

     ともすれば、作った意味を失ってしまったかもしれない純正カバー事件(?)でしたが、逆に、よほどの方針転換が無い限り今後に渡ってBMWが純正でドアストライカーカバーを作ることはなさそうだ、と強く思える結果になったのでした。

     もっとも「申し訳ないが(^_^;作ったカバーの方が数段カッコイイ」と一瞬にして思ったのはナイショにしといてください。


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